(VOVWORLD) - ロシアのガマレア研究所のアナトーリ・アリトシュテイン主任研究員は中国で確認された新しいオミクロン亜種BA.2について、複数の変異があるため、以前の亜種よりも感染力が強い恐れがあると指摘しました。
アリトシュテイン主任研究員は、中国で新たにCOVID-19が猛威を振るっているのは「オミクロン」BA.2が原因の可能性があると指摘しています。BA.2は、すでにイギリス、フランス、ベルギー、イタリア、スイス、オランダで検出されているものの、東欧では見つかっていません。
アリトシュテイン主任研究員は、「デルタクロンはほぼ絶滅したが、BA.2は拡大し始めた段階にあると言える。これが出現した原因は、もともとの『オミクロン』株に起きた一連の突然変異にあるが、この変異はウイルスの機能に影響を及ぼしたためにBA.2は格段に危険性の高いものとなりうる恐れが懸念されている」と語っています。
研究者らのデータではオミクロンBA.2は28種の変異株があり、そのおよそ30%はもともとのオミクロンより感染性も毒性も高く、免疫やモノクローナル抗体の回避能力に優れています。(Sputnik)